Uピンの使い方がよくわからず、うまく留められない・・・。
Uピンを挿したはいいけど、動いているうちに留めた髪が落ちてきてしまう・・・。
お団子ヘアをUピンで留めたものの、グラグラしてしまう・・・。
「なぜだろう??」
あなたもこのような疑問を感じた経験があるのではないだろうか?
使用例の一つに、以下の画像のようにUピンを2本使い『クロス留め』『スライド留め』をして使う方法がある。

Uピンの使い方を上達させる為には、アメピンを留めるときと同じように『表と裏の関係性』を理解していなければならない他、Uピンにもいくつか種類があることを覚えておこう。
それでは、1つ1つ解説していこう。
Uピン(ユーピン)とは
Uピンの使い方を解説していく前に、Uピンの種類について説明しておこう。
一般には「Uピン」と呼ばれているが、U字型のピンは3種類ある。

ネジピン
72mm の長さでオニピンより少し長い。
オニピン
52mm~55mm の長さでネジピンより少し短い。
毛ピン 使い方
長さは 50mm~52mm。毛ピンを使う目的としては、ふんわりさせた髪を支えたいときに使用する。
毛ピンは、「オニピン」や「ネジピン」のように強度があるわけではない。
したがって、しっかり留めたい際は使用をオススメできない。
毛ピンの使い方は、以下の画像のようになる。

そのまま挿しただけでは抜けてしまうおそれがある為、片方を中間あたりまで折り曲げてから使用することで抜けにくくなる。
基本的な使い方は上画像のようになるが、曲げられる分、自由度が高くなるので独自の使い方を編み出して使うこともできる。
あまり使用することはないと思うが、参考程度に覚えておこう。
以上が、U字ピンの大まかな説明になる。
※ピンの作り・長さは、メーカーによって多少違いがある
使うべきUピンはどれ?
あなたがプロでもない限り、使用するのはオニピン(短い方)だけで問題ないだろう。
多毛の場合や、1つのUピンで安定感のある留め方をしたい場合は、ネジピン(長い方)でも良いのかもしれない。
ただ、まとめる髪型や毛量によってはピンが飛び出てしまう場合もあるので、気をつけよう。
細かく使い分ける必要があるのは、繊細なディティールをつくるときに使うくらいなので、全てを使う必要はない。
あとは使い心地の問題になるので、気になる人は全て使ってみることをオススメする。
『Uピン』と『アメピン』使い方の違い
このようにUピンの種類を比較していると、「Uピン」と「アメピン」の使い分けも自然とわかるようになってくるはずだ。
アメピンは、ピンポイントで髪を留めたり、少ない毛量を留める際に適している。
多くの髪を1本のアメピンで留めようすると、髪の厚みによりアメピンが開いたまま留まらなかったりするので、スグに崩れてしまう原因になる。
アメピンを挿す際は、「留める箇所」と「毛量」に注意しよう。
アメピンの留め方については、『ヘアピン 留め方|上手にアレンジする髪留めの使い方とコツを教えます。』で解説している。
それでは、Uピンの使い方について実践的な解説をしていこう。
1. Uピンは、2本使うと簡単に留められる

Uピンには、1本で留める方法だけではなく、2本重ねて「クロス」したり「スライド」して留める方法がある。
「クロス」して使うと、1本で留めるときより隙間が埋まるので、髪に挿した際に安定感が向上する。
したがって、重い毛束をしっかり留めたい際に役立つ留め方だ。
「スライド」して使うときも同じように、1本で留めるときより隙間が埋まり安定感は向上するがクロスほどではない。
したがって、補助的な役割として使用する際に役立つ留め方だが、1本で留めるよりは安定感がグッと向上する。
以下の「画像」と「動画」で使い方をお見せしている。
1-1. Uピンを2本クロスする留め方

画像 ①②) Uピンを2本クロスしてから留めたい位置に垂直に挿す。
画像 ③)Uピンを挿した後の状態。
画像 ④)別の毛束も同じように、2本のUピンをクロスしてから留めたい位置に垂直に挿す。
1-2. Uピンを2本スライドする留め方

画像 ①②) Uピンを2本持ち、スライドさせてから留めたい箇所に挿す。
画像 ③④) Uピンが2本も必要ない際は、1本で留めよう。
毛束を結合する際は、先端が開いていると抜けやすくなるので中間から先端の幅を縮めてから挿すのがポイント。
2. Uピン 使い方の動画を視聴する
Uピンは、アメピンのように挟む機能が備わっていないので、挿し方を工夫しないと簡単に抜けてしまう。
以下で動画と画像を使い、解説しているので参考にしてほしい。
2-1. AとB両方の髪をUピンで挟むようにして留める

まとめる髪を「A」と「B」で考えていこう。
画像のように留める場合、UピンをAの髪に挟んだあと、B方向へ挿し進めてから、Uピンの角度を下の画像のように変える。

すると、このように「A」と「B」の髪がUピンの間に挟まっている状態になるので、そのまま下へ挿そう。
2-2. 反対側も同じ手順に沿ってUピンを留める

先ほどと同じように、まとめたい髪をUピンの内側へ挿したあと、角度を変えながらまとめたい髪を足し、下へ挿す。
2-3. 襟足もシッカリ留める

低めの位置でつくるおだんごヘアの場合は、襟足付近もシッカリ固定しておくことが大事だ。
根本が浮いてしまう場合は、シッカリ留めておこう。
3. Uピン「おさえる留め方」

上画像のように「Uピン」で部分的におさえたい箇所がある際は、ボリュームをおさえる程度の目的で使用する。
この留め方は、一定方向にUピンを挿すだけなので挿し方としては簡単だが、「留める角度」や「留め方」によってはスルスル抜けやすくなるので気をつけよう。
3-1. Uピンのかたちを整えてから留めているか?

Uピンを留める際は、画像の左側ようにUピンのかたちをまっすぐに整えてから挿すようにしよう。
画像右側のようにUピンの先が開いた状態のままでは、一時的に留めることはできても、スグに抜けてきてしまう。
本記事内の『1-2. Uピンを2本スライドする留め方』で紹介した手順を踏んでから使用しよう。
4. Uピンの使い方 おだんごヘア

トップでおだんごヘアをまとめるときに、Uピンを使うこともあれば、アメピンを使って留めることもある。
どちらが正しいのかと疑問に感じている人もいるかもしれないが、答えはどちらも正しい。
要するに、自分で使いやすい方を選べばいいということだ。
これはおだんごヘアに限らず、どのヘアアレンジにも言える。
トップでまとめるときのUピンの使い方に関しては、『お団子ヘアの作り方。5つのデザインで徹底解剖』を参考にしてみよう。
Uピン(ユーピン) Q&A
以下では、Uピン(ユーピン)について集まった質問に対しての回答になる。
ベリーショート Uピン つけられる?
ベリーショートの定義は曖昧なので答えるのは難しいが、髪の長さや髪型に関係なく、Uピンの特徴を考えると「つけるのは難しい」というのが妥当な回答のように思う。
もちろん上記で説明してきたように、折り曲げたり工夫をすればつけられないことはないが、安定しないだろう。
Uピンをつける際は、土台が安定していることが必須条件になる。
Uピンに挟む機能はないので、「挿す」ことができる土台づくりが必要だ。
したがって、ショートヘアでは「編み込み」や「くるりんぱ」などで土台をつくり、その部分にUピンを挿すことができるようならショートヘアにも使うことができる。
まとめ
このようにUピンの留め方ひとつでヘアアレンジの完成度は大きく変わる。
単純にUピンを挿すだけではなく、Uピンの特性を理解した上で使用するよう心がけよう。