ヘアアレンジをつくるときに襟足の髪の毛をどのようにまとめるかで、仕上がりの印象はガラリと変わる。
やり方は様々だが、決して難しいわけではない。
あらかじめ残しておいた襟足の髪は、ヘアゴムで結んだり、三つ編みしたり、毛束をヘアピンで留めてまとめ髪を作ったりすることができる。
このように “いつもの一つ結び” から一手間加えるだけで、おしゃれな印象を醸し出す髪型にアレンジできるというわけだ。
もし、上記で説明したヘアアレンジに興味があれば、これから紹介する8のスタイルは、あなたの生活をいつもより少し華やかなものにしてくれるかもしれない。
以下では、襟足の髪を使う簡単ヘアアレンジから、少し凝った印象にできるヘアアレンジを「ロング」「ロブ」のレングスに分けて8スタイル紹介している。
どんなヘアアレンジをつくるにしても、「土台づくり」が大事。土台が安定していると崩れにくいだけでなく、様々なバリエーションを楽しむことができる。以下で紹介するヘアアレンジは、襟足の髪が土台になっている。
「三つ編み」「ヘアピン留め」「ゴム隠し」のテクニックを使い、自分好みにアレンジする。
以上、2つのポイントを意識して取り掛かろう。
1. 【ロング】襟足の髪で、くるりんポニーテールアレンジ
全体の髪を上下2対1に分け、下段の髪をくるりんぱして結び目をつくる、「くるりんポニーテールアレンジ」を紹介。
ストレートヘアのままでもできるが、巻き髪のほうがアレンジ映えするのでオススメ。
1-1. 全体の髪を上下2つに分け、ゴムを結ぶ

画像 ①②)全体の髪を上下2対1に分け、上段の髪をゴムで結ぶ。
画像 ③④)下段の髪を半分にしてから上段の上に移動させ、ゴムを結ぶ。ゴムを結んだあとは、内側に一回転させて軽く根本を締めておこう。
1-2. 上段のゴムを外し、下段の髪で根本を締める

画像 ⑤⑥)上段のゴムを外すと、下段のゴムが残るので毛束の髪を左右に引いて根本を締める。
画像 ⑦)仕上げに、見えているゴムを髪で隠したら完成。そのまま仕上げてもらっても構わないし、ゴムが気になるようであれば「ヘアカフ」を使うなどしてカバーしよう。
2. 【ロング】余った髪は、三つ編みワンテールアレンジ Ver.1
首まわりから後ろまでスッキリした印象に仕上げる際は、余った髪で三つ編みをつくるワンテールアレンジがおすすめ。
派手過ぎない、ややフォーマルな印象に傾けたい際にも手軽にできるおすすめのアレンジ。
2-1. 三つ編みをつくり、毛先のゴムを隠すだけ

画像 ①②)余っている髪を三等分にし、毛先まで三つ編みをしてからゴムを結ぶ。
画像 ③④)毛先のゴムを髪で覆い、ゴムを一本追加して結び目を隠せば完成。
3. 【ロング】チョットした気遣いが様になる、三つ編みワンテールアレンジ Ver.2
「Ver.1」では、一本の三つ編みをつくるだけだったが、「Ver.2」では2本の三つ編みをつくってから一本に結合するやり方を紹介。
これから紹介する「Ver.2」の方が、編み目がしっかり見えるだけでなく、傍から見てもお洒落にみえる。
こちらも派手にならない程度に、ナチュラルでお洒落な印象に仕上げたい人におすすめのアレンジ。
3-2. 三つ編みを2束つくり、ヘアピンで結合する

画像 ①②)余っている髪を左右に分け、三つ編みを2束つくる。三つ編みができたら毛先をゴムで結ぼう。
画像 ③④)ゴムだけでは三つ編みした毛束の間が空いてしまうので、ヘアピンで結合させる。
ヘアピンを挿す際のポイントは、横方向に挿し、反対側に貫通させたあと、下に方向転換して挿すと毛束を結合できる。
ヘアピンの留め方を初心者に向けて丁寧に解説。ヘアピンの留め方を改善するだけで驚くほどヘアアレンジは上達する。

4. 【ロング】三つ編みした毛束を襟足でまとめ髪アレンジ
三つ編みした2つの毛束を襟足で留める、まとめ髪アレンジを紹介。
髪の長さが腰くらいまであると、髪の重みでアップにするのが難しくなるので長過ぎる髪にはおすすめできないアレンジ。
4-1. 三つ編みした毛束はヘアピンを使い、襟足で留める

画像 ①②)右側の毛束を左側に移動し、毛束を内側に折りたたんでからヘアピンで留める。

毛束は重みで落ちやすいので先端だけではなく、中間部分など数箇所留めておこう。
画像 ③④)左側の毛束を右側に移動し、同じように毛束を内側に折りたたみ、ヘアピンで留める。
長時間キープしたい際は、仕上げにハードスプレーをかけて固定しよう。
5. 【ロブ】襟足くるりんポニーテールアレンジ
続いては、「ロブ = ロングボブ」スタイルでつくる、ヘアアレンジを紹介。
1つめではロングと同様、襟足の髪でつくる「くるりんポニーテールアレンジ」のやり方を解説。
5-1. 全体の髪を上下に分け、アレンジする

画像 ①)全体の髪を上下2つに分け、上段をゴムで結ぶ。
画像 ②③)下段の髪を左右に分け、上段の上に移動させてからゴムを結ぶ。ゴムを結んだあとは、毛束をゴムの内側に通し、一回転させてから根本を締める。
画像 ④)結び目のゴムが見えて気になるようであれば、表面の下部を少しずつ下へ引きながら隠す。
6. 【ロブ】余った髪で簡単まとめ髪アレンジ
ロブくらいの長さでは、ハーフアップで土台をつくったあとの方がアップアレンジにしやすいので以下のアレンジもおすすめ。
肩上の長さでもできるアレンジなので、微妙な長さの人にもおすすめできるアレンジの1つ。
6-1. アップにアレンジする手順

画像 ①)余っている髪を手ぐしで1つにまとめ、中間よりやや下の位置でゴムを結ぶ。
画像 ②)ゴムの位置を折り目の基準に、毛束を内側に折りたたむ。
画像 ③④)折りたたんだ髪をヘアピンで左右1本ずつ留める。
7. 【ロブ】ゴワゴワしない、耳下くるりんぱツインテールアレンジ
ツインテールは、ゴムで結ぶだけだと幼くキュートな印象が強いが、三つ編みを取り入れることでシャープな印象を加えることができる。
ファッションによっては、「キャップアレンジ」「ハットアレンジ」にも活用できる。
7-1. 耳下くるりんぱツインテールアレンジ

画像 ①②)全体の髪を左右に分け、左側をクリップで仮止めしておく。右側を上下に分け、上から順にゴムを結ぶ。
画像 ③④)毛先まで三つ編みしてからゴムを結び、毛先をストレートアイロンで外ハネに形付ける。右側ができたら左側でも同じ作業を繰り返す。



8. 【ロブ】三つ編みツインテールした毛束をアップアレンジ
三つ編みツインテールにした毛束を片方ずつヘアピンで留めるアップアレンジを紹介。
ロングより髪の重さが少ない分、安定感も増すアレンジ。
8-1. 三つ編みした毛束をヘアピンで留める

画像 ①)左の毛束をクリップで仮止めしておき、ヘアピンを留めやすい状態をつくる。
画像 ②)右の毛束を左の襟足に移動させ、ヘアピンを留める。ヘアピンは先端と中間の2箇所を目安に留めると安定する。
画像 ③④)右と同様、左の毛束を右に移動させてからヘアピンを留める。
まとめ
このように、襟足を起点に「三つ編み」「ヘアピン留め」「ゴム隠し」の技術を取り入れるだけでヘアアレンジのバリエーションを増やすことは簡単にできる。
また、時間がなかったり、面倒に感じてつくる “一つ結び” からの印象から一手間加えるだけで、おしゃれな印象を醸し出す髪型にアレンジできるというわけだ。
ほんの少しの気遣いで、印象は変えられる。