たとえば、雑誌やヘアカタログを見て可愛い髪型が見つかり、自分で髪の毛をアレンジしたいと思ったとしよう。
でも、実際にやってみると、アレンジする前に髪の毛をコテで巻いておかないと可愛い仕上がりにならず、中途半端な結果を見て諦めてしまうことがある。
「なるほど。これは私には無理だ。」
このように判断した経験が1度や2度あるだろう。
しかし、髪の毛をアレンジする作業の90%がヘアゴムで出来ると知ったら、あなたはそのアレンジをやってみたいと思わないだろうか?
これから紹介する7つのアレンジ動画は、ストレートヘアのまま、90%の作業をヘアゴムで完成させることができる。
残り10%では、ヘアピンを留めたり、前髪や後れ毛を整える程度。
この作業が難しければ、「全ての作業をヘアゴムだけで出来るアレンジ」に選び変えれば良いだけだ。
そのため以下の動画では、髪の毛の長さをセミロングとロングに分け、「90%がゴムで簡単に出来るアレンジ」と「全ての作業をゴムだけで出来るアレンジ」の2パターンを紹介している。
この記事を読み終えたあと、あなたが最も簡単にできそうなアレンジを選び抜き、鏡を見ながら実践を繰り返すことで、できなかったことができるように変わっていく。
すると、今以上に髪の毛をアレンジすることが楽しくなっていくだろう。
それでは1本目の動画から解説していこう。
1. ゴム3本で髪の毛をアレンジ|セミロング 簡単ハーフアップ
はじめに紹介するアレンジは、ゴム3本で簡単にできるセミロングヘアアレンジ。
動画のなかでお伝えしているようにハーフアップでは、ゴム2本だけで簡単にアレンジすることもできる。シンプルで少し凝ったアレンジにしたい際におすすめだ。
基本的には前髪以外、巻く必要のないヘアアレンジに仕上がっている。
1-1. 髪の毛をゴムで結び、ハーフアップにアレンジする
① コメカミから上の髪を取り分けたあとに後ろで1本目のゴムを結ぶ。
② 結んだ髪を左右それぞれ斜めに空洞をつくり、耳上の髪を内側に通す。
③ 通した髪の毛を2本目のゴムで結ぶ。
④ 結んだ髪の毛を内側に一回転したあと、毛先を左右に引いて根本を締めよう。
天辺と横の髪の毛を上げたい際は、残っている下の髪の毛をアレンジせずに、このままハーフアップアレンジとして仕上げることも可能だ。
1-2. 下の髪の毛を2つに分けてゴムを結び、アレンジを完成させる
⑤ 下段の髪を縦半分にしてから上段の毛束の上に移動させて3本目のゴムを結ぶ。
⑥ ゴムを結び、毛束を内側へ一回転させてから毛先を左右に引いて根本を締める。
⑦ 全体をゴムでまとめたあとは、表面の髪を引き出し、ボリュームを整える。
⑧ 仕上げに、前髪をコテで内巻きワンカールしてからヘアバームなどスタイリング剤を付けたら完成だ。
2. ヘアピン2本で髪の毛をアレンジ|セミロング 簡単アップヘア
先のアレンジに引き続き、余った後ろの髪にゴムを1本追加してからヘアピンを2本ほど留めるだけで簡単にセミロングヘアをアップにアレンジできる。
このアレンジは髪の毛が長すぎてしまうとやり難くなるので、肩下くらいのセミロングでアレンジするのがベストだ。
2-1. セミロングでアップヘアを簡単にするやり方
① 残っている髪の毛を中間より少し下の位置でゴムを結ぶ。
② ゴムを軸に毛先を内側へ折りたたみ、ヘアピンを留める準備をしよう。
③ 片手でしっかり支えながら、ヘアピンを画像のように持ち、まとめた髪を留める。(ヘアピンは、「短い方が上」「長い方が下」になるようも持つ)
④ 左側を留める際は、ヘアピンの向きを逆さにして持ち、1本目で留めたヘアピンと近い位置で留める。(ヘアピンは、「長い方が上」「短い方が下」になるようも持つ)
セミロングなので髪の毛のハリが強い人でもヘアピンを2〜3本ほど留めるだけで、安定感のあるアップヘアがつくれるはずだ。
もし不安定になってしまうようであれば、ヘアピンがしっかり表と裏の両方に挟まっていないということになる。
その際は、関連記事『ヘアピン 留め方|髪留めに必要な全てのコツを教えます。』で理論を解説しているので参考にしてほしい。
3. ゴム2本で髪の毛をアレンジ|簡単ハーフアップ ロング編
セミロングアレンジで紹介したハーフアップアレンジと同じやり方で、髪の毛の長さが腰くらいまである髪型をゴム2本でアレンジした状態。
髪の毛の状態は、巻き髪でもストレートヘアのままでもバランスが取れる仕上がりになっている。
3-1. トップの髪の毛を結び、左右の髪を内側へ通してゴムを結ぶ
① コメカミあたりから上の髪を後ろへ向かって取り分け、1本目のゴムを結ぶ。
②③ 耳上の髪を結んだ髪の内側へ通し、2本目のゴムを結ぶ。
④ 毛束を内側へ一回転させてから根本を締める。するとセミロングと同様、このまま簡単にハーフアップアレンジができる。
髪の毛の長さが腰くらいまである状態でハーフアップする際は、トップのボリュームを出し過ぎない方が洗練されるので微調整する程度にしておこう。
4. ゴム3本で髪の毛をアレンジ|ロング 簡単ハーフアップヘア
「3」で紹介したハーフアップアレンジから下ろしていた髪を縦半分にして1本ゴムを追加するだけの簡単アレンジ。
あえて結んだゴムを見せたままにしているが、『ポニーテールアレンジ』のように結び目のゴムを髪で隠して仕上げると少しお洒落に見える。
4-1. 後ろ、えり足の髪の毛を結び、一回転する
①② ゴムで結んでいる以外の髪(えり足の髪)を左右に分けてから、結んでいる毛束の上で3本目のゴムを結ぶ。
③④ ゴムを結んだあとに内側へ一回転させて根本を締めたあと、左右のバランスを調整したら完成だ。
5. ゴム4本で髪の毛をアレンジ|ロング 簡単三つ編みワンテール
髪の毛をオシャレで凝っているようにアレンジするには、髪の毛をアイロンで巻いたり、ヘアピンを使って髪をまとめたりする以外方法は無いと思い込んでいるとしたら、それは思い違いだ。
「4」の状態から残っている髪を三つ編みするだけで簡単にお洒落なアレンジがつくれてしまう。
5-1. 残った髪の毛で三つ編みにアレンジする
①② 残っている髪の毛を三等分にし、首の付根まで三つ編みする。
③ 首の付根あたりからは、髪の毛を持ち替えて毛先まで三つ編みしよう。
④ 三つ編みしたゴムを毛先の髪の毛で隠し、スモールピンを留めたら完成だ。
6. 髪の毛をゴム2本で結ぶだけ!簡単ローポニーテールアレンジ
以下のアレンジは、これまで「セミロング」「ロング」のアレンジで紹介したやり方とは少し違うが、基本的なプロセスは同じになっている。
髪の毛が長ければ長いほどやりやすいアレンジ。
動画では予め髪の毛をヘアアイロンで巻いているが、これまで紹介してきたアレンジと同様、ストレートヘアのままでもつくることも可能だ。
6-1. 左右の髪の毛を内側へ入れてクロスさせる
① 耳上の髪を取り分け、ゴムで1つに結ぶ。
② えり足の髪の毛を左右に分けてから鎖骨の前に除けておく。
③ 「右下の髪」を斜めに取り分けてから裏側から指を入れ、「左上の髪」の指に持ち替えて内側へ通す。
④ 反対では、「左下の髪」を「右上の髪」の内側へ通そう。指を通すのが難しい際は、ポニーテールアレンジスティックを使うとスムーズにアレンジできる。
6-2. 全体の髪の毛を1つに結びポニーテールアレンジを完成させる
①② 全ての髪をゴムで1つに結び、ゴム下の髪を左右に引いて根本を締めよう。すると作業と同時にゴムが自然と隠れてくれる。
③④ 仕上げにトップの髪を引き出してボリュームを出し、バランスを調整したら完成だ。
7. 「ゴム3本」「ピン1本」で簡単!三つ編みローポニーテールアレンジ
「6」のようにアレンジした状態から残っている髪を縦半分にし、片方ずつ三つ編みしたあと、1つに結合するローポニーテールアレンジ。
三つ編みの作業やヘアピンで1本に結合する作業が難しい人は、「5」で紹介したやり方のように始めから三つ編み1本で仕上げってもらっても構わない。
7-1. 三つ編みをつくり、ワンテールにアレンジする
①② 先ほどポニーテールにアレンジした髪の毛を左右に分け、片方ずつ三つ編みをつくる。
③ 三つ編みした左右の毛束をゴムで1つにまとめ、結んだゴムを毛先の髪の毛で隠す。
④ 仕上げに三つ編みした編み目を調整し、中間部分をヘアピンで留めれば完成だ。
髪の毛のアレンジを可能な限り簡単にすることへの挑戦
このようにヘアゴムの使い方を工夫することで、髪の毛をアレンジするほとんどの作業が簡単にできることを理解していただけただろう。
これまで以上に特殊な技術を使うことなく、一人でも多くの女性が楽しみながら髪の毛をアレンジする方法がないものか?と考えた結果、今回のアレンジに行き着いた。
人によっては難しく感じる部分もあるかもしれないが、「初めの一歩は誰もができない」というスタートラインは皆同じだ。まずはできそうなことから着手して「いつかできる」という想いのもと、積み重ねていってほしい。
そうすれば、今できないこともいつかできるようになる。