これから紹介する5つのデザインを参考に実践を重ねれば、お団子ヘアの作り方に悩むことは無くなるだろう。
なぜなら、難しい作業を取り入れていないからだ。
したがって、あなたが諦めさえしなければ、お団子ヘアは簡単につくることができるといえる。
0. 崩れないお団子ヘアの作り方、そのコツとは?
お団子ヘアが崩れてしまう主な原因は、「ゴムの結び方」「髪の長さ」「髪質」この3つから成り立っていると考えることができる。
0-1 ゴムの結び方
お団子ヘアをつくる際は、必ずと言っていいほど髪をゴムで結んでから毛先をまとめている。そのため、土台となるゴム結びに手を抜いてしまうと動いたりした時に簡単に崩れてしまうはずだ。
特に、「バレエ教室」や「スポーツ」をする際は、振動によって崩れやすいことからゴム結びは念入りに行っておく必要がある。
0-2 髪の長さ
頭のてっぺんでお団子ヘアをつくる際は特に、えり足の髪が短いとゴムでまとめることが難しくなってしまう。
このようなときには、髪の長さを基準にお団子をつくる位置を変えてみることをオススメする。
0-3 髪質
これはお団子ヘアに限ったことではないが、髪質が直毛でサラサラであればあるほど、まとめ髪がやりにくいはずだ。
そのため、お団子ヘアをつくる前の “仕込み” が大事なプロセスの1つになることを予め認識しておいてほしい。
では、どのように仕込みをしておけばいいのかというと、主には「スタイリング剤」と「巻き髪」だ。
スタイリング剤
サラサラした直毛には、ある程度粘着力のあるスタイリング剤を付けておくことで髪をまとめやすくすることができる。
では、どのようなタイプのスタイリング剤を付けておけばいいのかというと、適度な「油分」と「ホールド力」のあるスタイリング剤を選ぶことだ。それにより、ある程度の問題をカバーすることができる。
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巻き髪
巻き髪については、「ホットカーラー」や「コテ」で曲線的なラインをつくることで、髪をまとめやすくすることができる。
お団子ヘアでは然程必要ではないかもしれないが、柔らかい印象を強調したいときは一手間くわえよう。
水素結合を切断する
その他には、髪の毛を湿らせた状態にしてからまとめるという作り方もある。髪に水分を与えることで、水素結合を切断できることから乾き切った髪でまとめる時よりまとめやすくなるはずだ。
この方法をやる際は、髪をビッショリ濡らす必要はなく、霧吹きで表面の髪だけを濡らしてまとめるだけでも髪の柔らかさを感じることができるので、ぜひ一度試してみてほしい。
このように、3つのポイントを意識して取り組めば、ほとんどの問題を解決できるはずだ。
1. 簡単にできる!お団子ヘアの作り方
これから紹介するお団子ヘアは、ゴムだけでお団子の土台をつくることができるため、無造作にこなれ感を出すアレンジをお求めの方にはオススメのヘアアレンジだ。
また、ゴムでお団子の土台をつくり上げていることから、ヘアピンの留め方に苦戦している人にとってもやりやすいアレンジといえるだろう。
はじめに紹介するヘアアレンジは、動画を公開してからの1年間で2173人が高評価をしてくれたお団子ヘアになる。
再生回数は然程高くないが、高評価数の伸び率は Girls Hair Style.TV の中でもトップクラスになっているので、ぜひ一度チャレンジしてみてほしい。
この他にも、いくつかお団子アレンジを紹介しているので、下までスクロールしてチェックしておこう。
1-1. お団子ヘア、土台の作り方
画像 ① )「手ぐし」「ヘアブラシ」を使って髪の毛を一点に集め、ポニーテールをつくる。
ポニーテールをつくる際のポイントは、アゴから対角線上の位置を目安にしてゴムでまとめること。そうすることで全体のバランスを整えやすくなる。
この点については、『肩下ロングボブヘアを簡単にアレンジする6スタイル』で紹介しているエレガントなお団子ヘアの作り方でも解説しているので参考にしてみよう。
画像 ②③④ )ポニーテールをつくったあと、中心部から 360℃ 髪を広げ、ゴムを被せる。
1-2. ゴムを二重にしてお団子ヘアに動きを加える
画像 ①②)次に、ゴムを二重にしてお団子の土台を完成させよう。ゴムを留めたあとは、お団子の表面を少しずつ引き出してアレンジを加えていく。
画像 ③④)お団子の土台にアレンジを加えたら、余っている毛先を根本に巻きつけるようにまとめてからUピンで固定しよう。
1-3. Uピンを留めてお団子ヘアを完成させる
画像 ①)余っている毛先をお団子の根本に巻きつけたらUピンを留めよう。
Uピンを留める際は、画像②)のようにゴムで浮いてしまっている根本を隠してから挿すと一体感が生まれるはずだ。
Uピンを数箇所挿し、お団子にした表面の髪を引き出してアレンジを加えたら完成。
細かなテクニックについては、『Uピン 使い方|上手に留めるコツ教えます』を参考にしてみよう。
1-4. お団子ヘアのピン留めで気をつけるべき2つのポイント
ヘアピンが上手く留まらない場合やお団子の形が崩れてしまう場合は、ヘアピンを留める箇所が一箇所に偏り過ぎている可能性が高い。
同じ箇所に集中して留めたからといって全体の髪が固定されるわけではないので、留める箇所を複数に分けて留めていこう。
ヘアピンをしっかり留めるときの基本的な概念は、以下の画像のようになる。
ヘアピンで留める際は、毛先が巻きおさまる位置から順に留めるようにすること。つまり崩れやすい部分から留めていくということだ。
上の画像のように、1,2,3,4 の角度で留めていくと崩れないようになるはずだ。もしそれでも崩れてしまう場合は、『ヘアピン 留め方|髪留めに必要な全てのコツを教えます。』で紹介している基本的な概念をインプットしてから取り組むようにしてみてほしい。
2. 大人可愛い シニヨンアレンジの作り方
お団子ヘアは、髪の長さに依存するため、髪が短ければ短いほど崩れやすくなる。
逆をいえば、髪の長さがあればあるほど、まとめやすくなり、安定感のあるアレンジをつくることができるということだ。
だからといって、中途半端な長さの髪でお団子ヘアを作ることができないかというと、必ずしもそうとは言い切れない。
そのため以下のお団子ヘアでは、「ロングボブ」「ミディアムボブ」といわれる肩下から胸上くらいの長さで出来るお団子ヘアの作り方について解説している。
関連記事>> 肩につく長さでも出来る!ミディアムおだんごヘアのやり方
2-1 崩れないようにゴムでしっかり結ぶ、お団子ヘアの作り方
画像 ①②)はじめに、全体の髪を「手ぐし」や「ブラシ」を使って集め、1つにまとめる。髪をまとめる際のポイントは、顎から対角線上のラインに合わせること。
また、「顔まわりの毛」や「えり足」で下ろしておきたい箇所がある場合は、ゴムを結ぶ前に外しておこう。
画像 ③④)集めた髪をゴムで1つに結び、毛先を根本に巻きつけるようにしてまとめたあと、ヘアピンを留める。
2-2 表面の髪を引き出し、こなれ感を加える
画像 ①②)まとめた髪を引き出す際は、なんとなく引き出すのではなく、「①前方」「②後方」に分けて引き出していくと結果的に無造作に引き出された感じの仕上がりになる。
画像 ③)トップからサイドの髪を引き出したあとは、えり足の髪を引き出していこう。
画像 ④)最後に、額の上に位置する髪を引き出し、高さを加えるとエレガントな印象に仕上がる。顔の丸みをカバーしたい際は、少し高さを加えた方が縦のラインが強調され、シャープさが加わるのでオススメだ。
2-3 おくれ毛、コテの巻き方
仕上げに、あらかじめ外しておいた毛をコテで巻いていこう。
あまりカールを強くしてしまうとお団子ヘアとのバランスが悪くなってしまうので、ゆるめに巻いておくのもポイントの1つだ。
『コテの巻き方』の記事も合わせて参考にしてみよう。
2-4 お団子したときに髪の毛が出てくる、落ちてくる
こちらについては、冒頭で説明したようにスタイリング剤でカバーするのが手っ取り早い。
ヘアオイル等でカバーできなかった際は、ハードスプレーを付けて固めてしまおう。髪の毛を固める際は、油分が少なくツヤが出ないマット系のハードスプレーがおすすめ。
2-5 アラフォー お団子ヘアとしてもおすすめ
これは余談だが、上で紹介したお団子ヘアは、エレガントな印象に仕上がるようにつくっているので、30代後半〜40代前後にあたるアラフォーの女性にもオススメのアレンジなる。
なぜなら、一般的なお団子ヘアのように丸みが強いフォルムではなく、少し高さを加え、シャープな印象に傾かせているので幼く見えてしまったり、可愛くなり過ぎてしまう印象を軽減できるからだ。
とはいえ、骨格や顔立ちによって印象の違いは様々で全ての人に共通することではないので、 “比較的” という意味で認識してもらえると助かる。
3. 連続くるりんぱを使ったお団子ヘアの作り方
ポイントをつくり、毛先の髪で連続くるりんぱをすることで簡単にこなれ感を演出できる、お団子ヘアの作り方を紹介。
上で紹介したお団子ヘアと違い、お団子以外の髪をアレンジするコツについても詳しくお伝えしているので参考にしてみよう。
3-1 お団子にこなれ感を加える裏ワザ
画像 ①②)はじめに、ポニーテールをつくりやすいように、前頭を「ブラシ」や「手ぐし」で毛並みを整えてからゴムで1つにまとめる。
画像 ③④)次に、ポニーテールにした毛先をゴムで留めながら連続くるりんぱしていこう。毛先のゴムが外れないようにしっかり縛っておくのもポイントの1つだ。
連続くるりんぱをしたら、表面の髪を少しずつ引き出してアレンジを加えよう。
このようにお団子ヘアにまとめる前に、くるりんぱで下地をしっかり作っておくことによって崩れないお団子ヘアに仕上げることができる。
3-2 連続くるりんぱした毛束で崩れないお団子ヘアの作り方
画像 ①②)次に、連続くるりんぱした毛束を根本に巻き付け、お団子ヘアにしてからヘアピンで固定しよう。
画像 ③④)お団子をヘアピンで留める際は、はじめに連続くるりんぱした毛先を留め、次に反対側を留めよう。もし2箇所ヘアピンを留めても不安定な場合は、別の角度からもう1本挿してしっかり固定しておくと安定感が増す。
3-3 お団子ヘアにこなれ感を加えるエッセンスアレンジ
お団子ヘアの土台をつくり終えたら、お団子以外の髪にアレンジを加えよう。
画像 ①②)髪を引き出す際のコツは、外側の髪から順に少量ずつ、間隔を空けて引き出していくことだ。
画像 ③)外側の髪を引き出したあとは、内側の髪を引き出していこう。
画像 ④)このようにしてお団子以外の髪にアレンジを加えてから、お団子ヘアにアレンジを加えていくとバランスを整えやすいはずだ。
3-4 短い毛はストレートアイロンやコテで巻く
画像 ①)お団子ヘアにまとめた一部の短い毛が出てくる際は、ストレートアイロンやコテを使ってお団子に馴染むようにカールをつけよう。そうすることによって、気にならなくなる。
画像 ②)また、全体的にこなれ感が出るように崩すアレンジにしているので、顔まわりの毛にもゆるやかなカールをつけておくと完成度を高めることができるはずだ。
画像 ③④)これで連続くるりんぱを使ったお団子ヘアの完成。
4. ゆるいけど崩れない髪型、シニヨン(お団子)アレンジ
お団子の髪型といえば、上でまとめる可愛らしいアレンジを想像するが、えり足の位置でまとめるお団子もオススメだ。
また、お団子をつくる前に土台づくりをしっかり行っているので、安定感も有り、崩れにくい髪型に仕上がっている。
4-1 お団子が崩れないようにゴムで固定する
画像 ①②)はじめに、耳の高さを基準に上下に分けてから、上の髪をゴムで1つに結ぶ。
画像 ③④)続いて、下の髪を半分にしてから「画像 ①②」で留めた毛束の上に移動させてゴムを結ぶ。
4-2 シニヨンをつくり、ヘアピンで留める
画像 ①②③)先ほど留めた上下の毛束を二つ編みしてから、根本に巻きつけるようにしてまとめたあと、ヘアピンを留める。
画像 ④)仕上げに表面の髪を引き出してアレンジを加えたら完成だ。
5. ツインテール お団子アレンジ
耳したでつくる髪型、お団子ツインテールアレンジを紹介。
うしろを半分に分けてツインテールをつくったあと、片方ずつくるりんぱをしてから毛先の髪で三つ編みをつくり、お団子の形にまとめる簡単ヘアアレンジ。
5-1 ツインテールをつくり、お団子の土台をつくる
画像 ①)はじめに、全体の髪を半分に分ける。
分け目はジグザグにしていなければならないというわけではないが、ジグザグにしておいた方が分け目がクッキリしないのでお団子にした際に細部へのこだわりを感じさせることができる。好みで使い分けよう。
画像 ②)分けた右側の髪をゴムで結ぶ。
髪を結ぶ際は、位置に気をつけよう。のちにお団子にすることを想定しながら位置の高さを決めておくとバランスの良い仕上がりにできる。
画像 ③④)結んだゴム上の内側の髪を半分にしてから、くるりんぱをする。くるりんぱしたあとは、かるく根本を締めておこう。
5-2 毛先で三つ編みをつくり、お団子にまとめる
画像 ①②)ゴムでまとめた位置から下の毛を三つ編みしたあと、毛先をゴムで結ぼう。
画像 ③④)三つ編みの毛束をくるりんぱした根本の穴にもう一度通してお団子をつくり、Uピンで留める。ヘアピンの方が留めやすい人は自分で留めやすい道具を選んでもらえれば大丈夫だ。
5-3 反対も同じようにしてお団子をつくる
引き続き反対でも同じ作業を繰り返してお団子ツインテールを完成させよう。
画像 ①②)残っている髪をゴムで1つに結び、くるりんぱする。くるりんぱしたあとは、毛先まで三つ編みしてからゴムを結ぼう。
画像 ③④)三つ編みした毛束をくるりんぱした穴へ通し、Uピンで留める。
以上で、お団子ツインテールアレンジの完成だ。
まとめ
以上が、5つのデザインをもとにしたお団子ヘアの作り方になる。
冒頭でお伝えしたように、お団子ヘアが崩れてしまう原因として大きい「ゴムの結び方」「髪の長さ」「髪質」、この3つのポイントを意識しながら作業を進めていくことが大事だ。
お団子ヘアといっても、「キッチリまとめるタイプ」と「ルーズにまとめるタイプ」があるので、目的に合わせて使い分け、自分好みのお団子ヘアをつくろう。