ある人からこんなことを聞いた。
来週末、同僚が主催する結婚式の二次会に出席が決まっている。
同じく参加する周りの同僚に当日の髪型について訊いたところ、二次会ということもあり「自分でやる」とのことだった。
髪の毛をいじることは昔から好きで、今でも朝寝坊を除いては毎日といっていいほどヘアアレンジをすませて出勤している。
それでもたまに美容室でするヘアアレンジは格別で好きだった。
今回も美容室で髪型をお願いしようと考えていたが、自分だけ気合いを入れた印象になるのが嫌だったので、同僚と同じく自分でやることを決めたそうだ。
このように周りの人に合わせて、髪型を決める人も少なくはないようだ。
結婚式二次会の髪型は、自分でつくることで出費を抑えたり、気合いの入った印象にならないように周りを意識して決めることが少なくはない。
以下のヘアアレンジでは、肩下15センチ以上の髪の長さで、センス良く、簡単に、結婚式二次会の髪型がつくれる2つのやり方を紹介している。
はじめに
このヘアアレンジは、髪の長さが肩下「15センチ」「20センチ」「30センチ」くらいの人に適している。
低い位置でまとめるヘアアレンジのため、高い位置からレイヤーが入っていたり、指定した髪の長さより短いと、同じように仕上がらないので事前に認識しておいてほしい。
また、「簡単にできる」の定義は、ヘアアレンジに慣れていることを対象にしている。
1. 結婚式二次会の髪型がゴム2本で簡単にできる、驚きのやり方
耳上の髪をゴムで結び、ハーフアップの土台をつくる。残った下の髪を斜め内側へクロスしてつくるローポニーテールアレンジを紹介。
下の髪をクロスして通すのが少し難しいかもしれないが、練習を重ねればできるはずだ。結婚式二次会までに練習を重ねて完成度を高めておこう。
このヘアアレンジが向いているタイプ
項目 | 詳細 |
---|---|
年齢 | 20代〜40代 |
髪の長さ | 肩下15センチ〜30センチくらい |
髪の強度 | やわらかい・ふつう |
くせの強さ | 少しある・部分的にある |
毛量 | 普通・多い |
髪の太さ | 細い・普通・太い |
髪の明度(トーン) | 9トーン以上 |
向いているシーン | 結婚式の二次会・パーティー・イベント系 |
年齢
動画前半のヘアアレンジは、20代〜40代が対象。後半のヘアアレンジは、後述。
髪の長さ
肩下15センチより短い場合、できるか?の質問に対しての返答はこうだ。
できるが、同じような印象にはならない。また、やり難いところや何かが違うといった結果に陥りやすいので、あまりオススメはしない。
髪の強度
髪質が「やわらかい」「ふつう」の人に適している。
「固い」人はできないか?と訊かれればできると答えるが、「1-2」の作業途中に手を離したとき、張りが強い髪質をしていると元の状態に戻ってしまうので、クリップで仮止めするなど工夫が必要。
くせの強さ
「少しある」「部分的にある」程度の人に向いている。くせの影響で髪やボリュームのコントロールが難しい人がそのままやるには向いていないが、「ブロー」や「ストレートアイロン」でクセを伸ばしさえすれば、同じ仕上がりに近づけることは可能。
毛量
適度な毛量があってバランスの良い仕上がりになるヘアアレンジなので、ある程度毛量があった方が向いている。
髪の太さ
極度を覗いては、髪の太さに制限は無い。髪が細くても毛量があれば可能。
髪の明度(トーン)
このヘアアレンジが「できる」「できない」でいえば関係ないが、「似合う」「似合わない」でいえば関係がある。カラーリングをしている髪で9トーン以上あれば、クロスした部分も分かりやすく仕上がるので、やや明るめ〜明るいトーンの髪が似合う。
黒髪や低トーンの髪には、あまり向いていない。
向いているシーン
「二次会」「パーティー」など、フォーマルだけどカジュアルな場に向いている。
使用アイテムの紹介

動画前半のヘアアレンジで使用しているアイテムは、「ゴム2本」「コテ・ストレートアイロン」のみ。
ローポニーテールした髪にカールをつけたい際は、コテやストレートアイロンを使い、アレンジ前に巻いておいたほうがやりやすい。顔まわりの毛を巻く際は、仕上げの段階で形付けしよう。
1-1 ハーフアップの土台をつくる

画像 ①)はじめにスタイリング剤「Moii」から一円玉くらいの量を手に取り、手のひら全体によく伸ばしてから少量ずつ髪全体につける。
ヘアバームは、一箇所につけ過ぎてしまうと重い仕上がりになってしまうので気をつけよう。この時点では、ハーフアップにまとめる上部の髪を中心につけておけば大丈夫だ。
画像 ②)耳上の髪を取り分けながら、サイドの髪でおくれ毛をつくる。
「おくれ毛をつくらなければならない」というわけではないので、ピアスや風の影響で絡まってしまうようであれば、おくれ毛をムリにつくる必要はない。
画像 ③④)取り分けた髪をうしろで1つに結び、根本を締める。
1-2 下段の髪をクロスして内側へとおす

画像 ①)ハーフアップにまとめたあと、余った髪を半分にして肩の前にかける。
画像 ②)左上から毛流れに沿って斜めに指を通したあと、反対の指を下から通す。
画像 ③④)右下の髪を手に取り、持ち替えてから内側へ通す。この作業を反対でも繰り返す。
1-3 ゴムで一つにまとめてローポニーテールをつくる

画像 ①②③)両サイドの髪をクロスしたあとは毛先を左右に引きながら根本を締め、ゴムを結ぶ。
ゴムを結んだあとに下の髪を左右に引くとゴムの位置が自然と内側へ移動するので、ゴム隠しが簡単にできる。
画像 ④)仕上げに、トップや後頭部の髪を引き出したら完成だ。
髪を引き出す際にバサバサになってしまうのであれば、ムリに引き出す必要はない。自分の技術レベルや髪質に合わせて選択しよう。
表面の髪が崩れないようにセットする方法
せっかくキレイにできたヘアアレンジが外出後、スグに崩れてしまうのは悲しい。結婚式二次会やパーティーでは尚更だ。そのためヘアアレンジを1日キープさせたい際のチョットしたコツを以下で説明している。
1. スタイリング剤でツヤを与える
結婚式二次会の髪型では特にツヤを意識しよう。髪の毛にツヤを与える手っ取り早い方法は、スタイリング剤をつけることだ。ツヤ以外の利点には、髪の毛を引き出しボリュームや立体感を加える際に、適度なまとまりがあったほうが扱いやすくなるという点も含まれる。
しかし「くせ毛・乾燥毛」の人がスタイリング剤だけでツヤをだすのは難しい。この問題を解決したければ、ストレートアイロンやブローでクセを伸ばして改善しよう。
くせ毛は一本あたりの髪が毛根からうねっているため、光が屈折してしまい反射しにくい。くせ毛にツヤを与える際は、1本あたりの髪をストレートに伸ばし光が反射しやすい状態をつくる必要があるので覚えておこう。
2. スタイリング剤で固める
結婚式二次会へ向う途中、風や雨、湿度の影響でヘアアレンジを崩したくない際は事前に天気予報を確認しておき、当日の天気に合わせて準備しよう。
移動にはタクシーを使ったり、会場に着いてから化粧室で髪型を直すなど工夫も大事だ。
その他の対処法には、ヘアアレンジが完成した直後に「ハードスプレー」「ミスト」で固める方法がある。
髪を固める際に気を付けてほしい点は、バリバリにならない程度に固めることだ。また、油分が多いとテカテカした印象になるので、油分が少ないマット系のスタイリング剤を選ぶのもポイントの1つ。
2. 結婚式二次会の髪型をセンスUP。三つ編みローポニーテール
先に紹介したヘアアレンジを土台に三つ編みを使い、ローポニーテールアレンジをつくるやり方を紹介。
三つ編みの作業を左右で分けているので、うしろの作業を軽減できるのも特徴の1つだ。結婚式二次会に着用する衣装との相性が良いヘアアレンジなので参考にしてみてほしい。
このヘアアレンジが向いているタイプ
項目 | 詳細 |
---|---|
年齢 | 20代〜30代 |
髪の長さ | 肩下15センチ〜30センチくらい |
髪の強度 | やわらかい・ふつう |
くせの強さ | 少しある・部分的にある |
毛量 | 普通・多い |
髪の太さ | 細い・普通・太い |
髪の明度(トーン) | 9トーン以上 |
向いているシーン | 結婚式の二次会・パーティー |
年齢
動画後半のヘアアレンジは、20代〜30代までが対象。40代以上でもその人が持つ雰囲気、ファッション性によって似合うことはある。
髪の長さ
三つ編みをするので肩下15センチより長い髪を推薦。肩下30センチを超える長さの場合は、身長165センチ以上は◯。未満は△。髪の長さが極端に長い際は、身長とのバランスを考えて決めよう。
髪の強度
前半で紹介したヘアアレンジをクリアしていて三つ編みができれば、髪質に関係なく後半のヘアアレンジもできる。
くせの強さ
前半と同様。くせが強い毛質は「ストレートアイロン」や「ブロー」でクセを伸ばすことが大事。ツヤを出すことで三つ編みの編み目がキレイに仕上がる。
毛量
適度な毛量があってバランスの良い仕上がりにできるヘアアレンジなので、ある程度毛量があった方が向いている。
髪の太さ
極度を覗いては、髪の太さに制限は無い。髪が細くても毛量があれば可能だが、ボリュームの出し方には工夫が必要。また、髪の毛のハリが強かったり、コシがなかったりすると自分ではやり難いことも考えられる。
髪の明度(トーン)
このヘアアレンジが「似合う」を前提にした場合、髪の明度が9トーン以上あったほうがクロスした部分や三つ編みの編み目がクッキリ仕上がる。したがって、やや明るめ〜明るいトーンの髪が似合う。
黒髪や低トーンの髪には、あまり向いていない。
向いているシーン
「結婚式」「二次会」「パーティー」など、フォーマルな場に向いている。結婚式を加えた理由は、お辞儀をしても髪が顔より前にくることがないからだ。三つ編みをしたあとにヘアピンで結合しているので、邪魔になることは極めて少ない。
使用アイテムの紹介

ゴムは、「三つ編みを結ぶ際に使用する2本」と「毛束をひとつにまとめる際の1本」の計3本を使用。
ヘアピンは、仕上げの段階で三つ編みした毛束を1つに結合する際に使用。
「コテ・ストレートアイロン」は、三つ編みした毛先や前髪、顔まわりの毛を巻く際に使用。自分で使い慣れている方を選び、使おう。
2-1 残っている髪を半分にして三つ編みする

画像 ①)ローポニーテールの状態から下の髪を半分にする。
画像 ②③④)左右の髪で三つ編みをつくる。三つ編みをする際は、顔を少し斜めにしてから作業すると編みやすくなる。毛先まで三つ編みしたあとはゴムを結ぼう。
2-2 三つ編みした毛束を1つにしてゴムを髪で隠す

画像 ①②)三つ編みした毛束を一度うしろで合わせ、毛先の位置を合わせてからズレないように前へ移動してゴムを結ぶ。
画像 ③④)毛先のゴムが気になる際は、髪でゴムを隠そう。
髪でゴムを隠す際はゴムの上に髪を巻き付けたあと、もう一本ゴムを結び、位置を微調整するだけで簡単に隠すことができる。『ゴムを髪で隠すやり方』も合わせて参考にしてみよう。
2-3 三つ編みを1本のヘアピンで結合する

画像 ①)仕上げに、毛先をストレートアイロンやコテで巻くと、オシャレな印象がグッとアップする。このようにヘアアレンジのクオリティは細部によって大きく変わる。
画像 ②)三つ編みの表面を引き出し立体感を加える。
バサバサになるのが心配であれば、この作業はスキップしよう。ボリューム感が欲しければ、少し引き出すだけで全体のバランスを整えることはできる。
画像③④)ヘアピンを使い、三つ編みした毛束を結合する。
動画では、ヘアピンで結合するところが見えないまま撮影をしてしまった。
「この部分を見たい」という要望があったので、以下の動画を参考にしてほしい。

※「2-3 ヘアピンで1本に結合する」画像 ③④)の解説を別のヘアアレンジを例に以下で説明。
画像 ①②)三つ編みした毛束をヘアピンで結合する際は、三つ編みした毛束の裏面を合わせたあと、表面の編み目の隙間にヘアピンを挿し、裏側まで貫通させよう。
画像 ③)ヘアピンの先が裏面に達したら半回転させて、先端を内側へ挿す。イメージとしては、針と糸を使って布を縫う際の「並縫い」と似ている。
画像 ④)ヘアピンが内側に挿さったことを確認後、ヘアピンを下へ押して固定する。
3. おくれ毛をストレートアイロンで簡単にキレイに巻くやり方
他人があなたを見ている角度は「横」「斜め」「後ろ」が多く、正面ではないことのほうが多い。
つまりどれだけ前髪やメイクにちからを入れても「横」「斜め」「後ろ」を疎かしていれば、あまり効果は期待できないということだ。
前髪をキレイにつくることも大事だが、おくれ毛の作り方によって人の印象は大きく変わるということも覚えておいてほしい。
以下の動画ではストレートアイロンを使い、おくれ毛を簡単にキレイに巻くやり方を解説。
ストレートアイロンに使い慣れていない人は、スイッチを OFF にしたまま作業を反復し慣れよう。何度も練習を重ねることで上達していくので、焦らずじっくり作業することが大事だ。
動画では視聴しながらあなたも一緒に作業できるように、自分で巻く際の体勢を意識しながら解説している。
さいごに
結婚式や二次会というと小難しい技術を使わなければできない、と思うかもしれない。
しかし今回紹介したヘアアレンジは、普段から練習を重ねていてヘアアレンジに慣れていれば20〜30分でつくることが可能だ。
結婚式へ出席する際の髪型になると、前半で紹介したヘアアレンジは向いていないが、二次会なら前半、後半ともに問題なく利用できる。
「同僚が招待して良かった。」と安心できる装いをして結婚式二次会へ出席することも思いやりの一種だ。
身だしなみにも気をつかい両者にとって思い出深い一日にできるよう、心掛けよう。